墓石に鳥のフンが――放置しても大丈夫?
お墓参りに行ったら、墓石の上に鳥のフンがこびりついていた。そんな経験をされた方は少なくないでしょう。
見た目の問題だけでなく、鳥のフンは墓石にとって意外なダメージの原因になります。正しい方法で早めに除去することが大切です。
鳥のフンが墓石に与える影響
酸による腐食
鳥のフンには尿酸が含まれており、これが石材の表面を侵す原因になります。特に大理石など酸に弱い石材は、フンが付着した部分だけ変色したり、表面がざらつくことがあります。
シミの原因になる
フンが乾燥して固まると、色素が石に浸透してシミになることがあります。時間が経つほど落としにくくなるため、気づいたら早めに対処するのが理想です。
衛生面の問題
鳥のフンには細菌や寄生虫が含まれている場合があります。素手で触れるのは避け、掃除の際は手袋を着用しましょう。
自分でできるフンの除去方法
用意するもの
- ゴム手袋
- ペットボトルの水(またはバケツ)
- やわらかいスポンジ
- 歯ブラシ(細かい部分用)
- マイクロファイバークロス
- 中性洗剤(墓石用がベスト)
手順
- 手袋を着用する:衛生面を考慮し、必ずゴム手袋をはめます
- 水をたっぷりかける:乾燥して固まったフンに水をかけ、しばらく置いてふやかします。5分ほど待つと落としやすくなります
- スポンジで優しくこする:ふやけたフンをスポンジで丁寧に拭き取ります。力を入れすぎると石の表面を傷つけるため、優しく行います
- 細かい部分は歯ブラシで:彫刻の溝や角の部分は、歯ブラシを使って掻き出します
- 洗剤を使う場合:水だけで落ちない場合は、中性洗剤を少量つけて洗います。酸性やアルカリ性の洗剤は石材を傷めるため使わないでください
- 十分にすすぐ:洗剤が残らないよう、たっぷりの水で洗い流します
- クロスで水気を拭く:最後にマイクロファイバークロスで水分を拭き取ります
固くこびりついている場合
長期間放置されたフンは、上記の方法だけでは落ちないことがあります。
- 水で濡らしたティッシュやキッチンペーパーをフンの上に置き、15分ほどパックするように湿布する
- その後、スポンジで優しくこする
それでも落ちない場合は、無理にこすらず業者に相談しましょう。
やってはいけないこと
- 金属ブラシやたわしでこする:石の表面に傷がつきます
- 酸性洗剤を使う:石材を溶かしてしまう可能性があります
- ヘラで無理にはがす:乾燥したフンと一緒に石の表面が剥がれることがあります
- 素手で触る:細菌感染のリスクがあります
業者への依頼を検討すべきケース
以下のような場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
- フンのシミが石に浸透して、自分では落とせない
- 墓石の広い範囲にフンが付着している
- 繰り返しフンが付く場所で、根本的な対策を相談したい
- 石材の種類がわからず、どの洗剤を使えばよいか判断できない
専門業者は石材に合った洗剤と道具を使い、表面を傷つけずにフンやシミを除去してくれます。
まとめ
鳥のフンは見つけたら早めに除去するのが鉄則です。水でふやかしてから優しく拭き取る方法で、ほとんどの場合はきれいになります。
ただし、長期間放置してシミになってしまった場合や、石材を傷めそうで不安な場合は、無理をせず専門業者に相談しましょう。