お墓にコケが生えてしまった――どうすればいい?
久しぶりにお墓参りに行ったら、墓石に緑色のコケが広がっていた。そんな経験はありませんか。
コケは見た目の問題だけでなく、放置すると墓石の表面に根を張り、石材を傷める原因にもなります。早めに対処することが大切です。
墓石に生えるコケの種類
墓石に付着するコケは、主に以下の3種類です。
- 苔類(たいるい):ふわふわとした緑色のコケ。湿った面に多く、手で触るとぽろぽろ取れることもあります
- 地衣類(ちいるい):灰色〜黄緑色の薄い膜状のもの。石の表面にぴったり張り付いており、こするだけでは落ちにくいのが特徴です
- 藻類(そうるい):濃い緑色のぬめりを伴うもの。水がたまりやすい場所に発生します
種類によって落とし方が異なるため、まずはどのタイプかを確認しましょう。
自分でできるコケの落とし方
苔類の場合
比較的落としやすいタイプです。
- 水をかけてコケをふやかします
- やわらかいブラシやスポンジで優しくこすります
- 文字の彫刻部分は歯ブラシを使います
- 水で十分にすすぎます
地衣類の場合
石に密着しているため、やや手間がかかります。
- 水をかけてしばらく置き、十分にふやかします
- 墓石用の中性洗剤をスポンジにつけ、円を描くようにこすります
- ヘラやプラスチック製のスクレーパーで慎重にはがします
- 洗剤が残らないよう、十分な水で洗い流します
藻類の場合
ぬめりがあるため滑りやすく、足元にも注意が必要です。
- 大量の水で表面のぬめりを流します
- スポンジで軽くこすって除去します
- 水はけが悪い場所に発生しやすいため、周囲の排水も確認します
共通の注意点
- 金属製のブラシやたわしは使わないでください。 墓石の表面に傷がつき、そこからさらにコケが生えやすくなります
- 塩素系漂白剤や酸性洗剤は厳禁です。 石材を変色・劣化させます
- 石材の種類(御影石、大理石など)によって耐久性が異なります。不安な場合は目立たない箇所で試してください
自力では難しいケース
以下のような場合は、プロの手を借りることを検討してください。
- 地衣類が広範囲にこびりついている
- コケを除去しても、すぐに再発する
- 墓石の表面がざらついており、コケが入り込んでいる
- 高齢や遠方のため、そもそも現地での作業が難しい
無理に力を入れてこすると、墓石の表面を傷つけてしまうことがあります。
コケの予防方法
完全に防ぐことは難しいですが、以下の方法で発生を遅らせることができます。
- 定期的な水洗い:3〜6ヶ月に一度、水で洗い流すだけでも効果があります
- 周囲の枝払い:日当たりと風通しを改善することで、コケが生えにくくなります
- 水はけの確保:墓所周辺に水がたまらないようにします
とはいえ、遠方にお住まいの方や忙しい方にとって、定期的なお手入れは簡単ではありません。そうした場合は、清掃の代行サービスを利用するのもひとつの方法です。
業者への依頼が向くケース
- 自分ではどの洗剤を使えばいいかわからない
- 遠方に住んでいて、霊園まで行くのが大変
- 高齢で、墓地での作業が体力的に負担
- きれいな状態を定期的に維持したい
業者に依頼する場合は、作業前後の写真報告があるサービスを選ぶと、仕上がりを確認できて安心です。