お墓にコケが生えてしまった――どうすればいい?

久しぶりにお墓参りに行ったら、墓石に緑色のコケが広がっていた。そんな経験はありませんか。

コケは見た目の問題だけでなく、放置すると墓石の表面に根を張り、石材を傷める原因にもなります。早めに対処することが大切です。

墓石に生えるコケの種類

墓石に付着するコケは、主に以下の3種類です。

  • 苔類(たいるい):ふわふわとした緑色のコケ。湿った面に多く、手で触るとぽろぽろ取れることもあります
  • 地衣類(ちいるい):灰色〜黄緑色の薄い膜状のもの。石の表面にぴったり張り付いており、こするだけでは落ちにくいのが特徴です
  • 藻類(そうるい):濃い緑色のぬめりを伴うもの。水がたまりやすい場所に発生します

種類によって落とし方が異なるため、まずはどのタイプかを確認しましょう。

自分でできるコケの落とし方

苔類の場合

比較的落としやすいタイプです。

  1. 水をかけてコケをふやかします
  2. やわらかいブラシやスポンジで優しくこすります
  3. 文字の彫刻部分は歯ブラシを使います
  4. 水で十分にすすぎます

地衣類の場合

石に密着しているため、やや手間がかかります。

  1. 水をかけてしばらく置き、十分にふやかします
  2. 墓石用の中性洗剤をスポンジにつけ、円を描くようにこすります
  3. ヘラやプラスチック製のスクレーパーで慎重にはがします
  4. 洗剤が残らないよう、十分な水で洗い流します

藻類の場合

ぬめりがあるため滑りやすく、足元にも注意が必要です。

  1. 大量の水で表面のぬめりを流します
  2. スポンジで軽くこすって除去します
  3. 水はけが悪い場所に発生しやすいため、周囲の排水も確認します

共通の注意点

  • 金属製のブラシやたわしは使わないでください。 墓石の表面に傷がつき、そこからさらにコケが生えやすくなります
  • 塩素系漂白剤や酸性洗剤は厳禁です。 石材を変色・劣化させます
  • 石材の種類(御影石、大理石など)によって耐久性が異なります。不安な場合は目立たない箇所で試してください

自力では難しいケース

以下のような場合は、プロの手を借りることを検討してください。

  • 地衣類が広範囲にこびりついている
  • コケを除去しても、すぐに再発する
  • 墓石の表面がざらついており、コケが入り込んでいる
  • 高齢や遠方のため、そもそも現地での作業が難しい

無理に力を入れてこすると、墓石の表面を傷つけてしまうことがあります。

コケの予防方法

完全に防ぐことは難しいですが、以下の方法で発生を遅らせることができます。

  • 定期的な水洗い:3〜6ヶ月に一度、水で洗い流すだけでも効果があります
  • 周囲の枝払い:日当たりと風通しを改善することで、コケが生えにくくなります
  • 水はけの確保:墓所周辺に水がたまらないようにします

とはいえ、遠方にお住まいの方や忙しい方にとって、定期的なお手入れは簡単ではありません。そうした場合は、清掃の代行サービスを利用するのもひとつの方法です。

業者への依頼が向くケース

  • 自分ではどの洗剤を使えばいいかわからない
  • 遠方に住んでいて、霊園まで行くのが大変
  • 高齢で、墓地での作業が体力的に負担
  • きれいな状態を定期的に維持したい

業者に依頼する場合は、作業前後の写真報告があるサービスを選ぶと、仕上がりを確認できて安心です。